変性性脊髄症(DM)を知っておいてください

消えてしまったノアのブログのアクセス解析ではこれまで、「コーギー ヘルニア」「コーギー 変性性脊髄症」「コーギー 後ろ足 引きずる」「犬 車イス」「犬 靴 けが防止」「犬 歩行補助 ハーネス」といったキーワードで、よく検索されていたことがわかりました。

多分、愛犬に同様の症状があらわれて悩んでいる方、ヘルニアや、変性性脊髄症と診断され情報を求めている方、なんとか愛犬やご自身の負担を軽くしようと、介護グッズや介護方法を探している方々が、藁をもつかむような思いで訪問くださっていたのだと思います。

そこで、経験者としては、少しでも誰かの役にたてればと、このブログでも、ノアの病気や症状、実際に使った介護グッズなどの紹介をしていこうと思います。

変性性脊髄症を知ってください

まずはじめに言いたいこと、それは、コーギーを飼っているのなら、変性性脊髄症(Degenerative Myelopathy 略して DM)という病気をぜひ知っておいてもらいたい!ということです。

実は、前のブログのサブタイトルは「ヘルニア・コーギー・ノアとの生活」でした。

これは、ノアが後ろ足を引きずるようになった2008年に連れて行った病院で、最初の一軒目では、老化によるものだと診断され、サプリメントをいただいたものの、どんどん症状が悪化していくので病院を変えたところ、二軒目では、頸椎ヘルニアの疑いありという診断を受けたためです。

それ以来ずっと、ノアはヘルニアなんだと思っていたのですが、2011年夏ごろからは前足まで弱ってきてしまい、秋には寝たきりとなってしまいました。

そのときに、ネットで変性性脊髄症のことを知ったのです。そして、ノアはDMなんじゃないかと獣医さんに相談したところ、その可能性もあると言われたのです。この経過についてはまた詳しく書く予定でいますが、変性性脊髄症は、まだまだ未知の病で、DMだと特定するのも難しいそうです。

そして、現在ではまだ治療法はなく、発症から約3年で死に至る病です。

なので、足を引きずるなどの症状が出たときに、ヘルニアだと思って対処するのと、DMの可能性もあると思って対処するのでは、お散歩をさせるさせないであったり、飼い主の心の準備であったりが、だいぶ違ってきます。

こんな違いがあります

ノアは最初、 頸椎ヘルニアの疑いありという診断だったので、散歩は控えるように言われ、お散歩大好きなのに、少ししか歩かせてあげられませんでした。

その後、セカンドオピニオンで他の病院で診てもらったところ、ヘルニアではないとは言えないが、症状を診る限り、筋力を養ったり、回復につながる可能性があるので、散歩はどんどん行ったほうがいい、なるべく歩かせて後ろ足にも刺激を与えたほうがいいと言われ、それからまたたくさんお散歩に行けるようになりました。

いまでもこの、お散歩を控えてた時期、ノアが可哀そうだったなぁと思います。最初からいっぱいお散歩をしていれば、DMの進行を遅らせられたかもしれないのに、というような後悔もあります。そして、後ろ足だけが麻痺した状態が続くのか、症状がすすんで、前足まで動かなくなって、最後には寝たきりになってしまうと思って準備をしたり、接したりするのかという違いもあります。

変性性脊髄症について詳しくは

ノアがヘルニアと診断を受けた2008年よりは、ずっと変性性脊髄症の知識や情報が、獣医さんや一般にも広まってきているとは思いますが、コーギーが足を引きずったり、腰をふらつかせたりするときに、まず疑われるのは、やっぱりヘルニアの可能性のほうが高いのではないでしょうか。

獣医さんと相談しつつも、変性性脊髄症の可能性についても、少しだけ考えてみていただければと思います。変性性脊髄症について詳しくは、岐阜動物病院のサイトをご覧ください。

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コメント

  1. らいちゃんのまま より:

    らいも後ろ足を引きずり出して最初の診断は関節炎でした。
    マヒが進んでヘルニアだと言われてお散歩が禁止されて本当にかわいそうでした!
    朝晩の散歩を欠かしたことなかったので・・・
    DMかもしれないと言われたのはずっと後で、別の病気で手術をしなければならなくなった時にDMの可能性があるからできないと言われました。
    まだまだ未知の病気で3年という命の期限だけわかってるなんて・・・
    元気なのにマヒがどんどん進んで行くのはかわいそうだし見ていて辛かったですね!
    その時その時のマヒの状態によって介護グッズや介護の仕方も違うから、少しでも快適に過ごさせてあげられる様にみみまるさんの知恵、出し尽くしてくださいね(*^_^*)

    話は変わりますが、私も里親サイトらいが亡くなってからみてます。
    保護犬を家族に迎えようって以前から思ってますが、やっぱりコギをもう一度子犬から育てたいって気持ちもあって・・・(二匹は家計が厳しそうなので(T_T))
    でも病気のこととか考えると怖くて!
    なかなか決心がつかないですね~ヘタレですかね(・・;)

    • みみまる より:

      >らいちゃんのまま様

      やっぱり、後になってDMかも?という話しが多いですね。
      コーギーはヘルニアになりやすいと言われているけれど、もしかしたら、うち何割かは、
      ヘルニアではなく、DMだったんじゃあないのかな。知られてなかっただけで。
      と思ってしまいます。

      お散歩禁止時期、本当にかわいそうですよね。元気なコーギーをお家に閉じ込めておくなんて・・・。
      でも、もう全部おわったことです!
      元気なころの、可愛かったころの、我が子をたくさん思い出してあげましょうよ~♪

  2. 後輩犬ぽん太 より:

    DM・・・、早く、可能性ではなくはっきりと診断できるようになればいいですね。
    ぽん太の後足がフラフラしだしたのは、一昨年の10月くらいだったかな。
    フラフラする前から、足を引きずって流血したりして、何度もに病院に通いました。
    それが発症とすれば、もうすぐ3年になります。
    横浜の”関節の神様”とまで言われる某病院にも行き、何時間も待って診察を受けましたが、ヘルニアとも診断されず、「首が悪いけど、手術するほどでもない」「サプリメント飲んでるなら続けてください」程度で、リハビリにプールやらバランスボード、水槽の中でウォーキングマシーン(流れるプールのおばちゃんみたいな)ことまでさせられて・・・
    年を取ってももちゃんと歩いてくれるなら・・・と思い、隔週(時間があれば毎週)で往復2時間かけて通ったもんです。
    他にも悪いところがありそこに通い続けましたが、診断は変わらないし、症状が改善することもありませんでした。
    私もその時はDMのことは知りませんでしたから、先生に聞くこともできませんでしたし・・・。
    同じような症状がある方は、参考にしていただければと思い、みみまるさんのブログに便乗させてもらいました。
    はっきり診断してくれる医者はあまりいませんので、結局は飼い主が消去法で判断することになると思います。
    初めて行った医者で「これはDMですね~」って診断されたら、きっとその医者は信用できません。
    それとも、今はちゃんと診断してくれるいい医者がいるのかな・・・

    • みみまる より:

      >後輩犬ぽん太さま

      初めて行った医者で「これはDMですね~」って診断されたら、きっとその医者は信用できません。

      たしかにっ!!!!!!
      笑い事ではないですが、思わずプッとしてしまいました。やっぱりぽん太ママさん面白い♪
      それにしても本当に、リスクを伴わない検査と、スピーディーな結果判別がはやく
      できるようになればいいですね。
      結局は飼い主が判断・・・これも本当に難しいし、後にも先にも精神的にきつい面がありますね(^_^;A。

      DM情報の便乗、どんどんお願いしますね♪ そのうち記事で、コメント欄もぜひ参考に!って一言いれます♪

  3. ハンゾー シンベ- 9匹チワプー より:

    お久しぶりです。里親募集で、トライカラーのコーギー3歳女の子発見しました。 きれいな顔の片耳たれた子です。 良かったら見てください。  ネットで 犬里親>関東>で、5月2日の所にのってました。

    • みみまる より:

      >ハンゾー シンベー 9匹チワプー様

      お久しぶりです!ノアが亡くなったあと、挨拶回りで公園に歩きに行っていたのですが、
      なかなかお会いできず。お母様には一度お会いできましたが(笑)
      また機会があれば、ハンゾー君たち抱っこさせてくださいね♪
      3歳コーギー見ました♪ めっちゃ可愛い~♪ 器量よしそうだから、
      里親さんも早くみつかりそうですね。
      うちは、ちょこちょこ見に行くくせに、まだ思い切りがつかず・・・。
      新しい家族を迎え入れるには、もう少し時間が必要そうです。

  4. ロビンママ より:

    コーギーのDMは知る人ぞ知るっていう感じですよね。
    コーギーと会って、どうしたんですか?から話しが始まって、ほとんどの人が知らない現状です。
    ロビンは去年の秋から足を引きずりだして、時期的にもDMが獣医の中で認知されてきてたのだと思うけど
    初めから可能性としてヘルニアかDMかって言われました。
    1ヵ月ステロイドを飲み続け効果がなかったのでヘルニアは打ち消されDMでしょうってことに。
    岐阜大学の勉強会みたいのにも参加してるようでロビンは幸運でした。
    初めからヘルニアかもしれないけど痛い様子がなければ散歩はたくさんするように言われたから
    少しは麻痺も遅れたかも・・ でも年は年だからよくわからないのですが(^_^;)
    ノアちゃんの発症時期にはまだDM自体はっきり認識されてなかったからお散歩控えはかわいそうでしたね。
    ヘルニアとDMは真逆の対処だから困りますよね。
    CTを撮ればヘルニアは瞬時に打ち消されるけど、高齢になってからかかる病気だから
    麻酔にも抵抗あるし・・ヘルニアと併発ってこともあるし難しいですね。
    介護に役立つ情報たくさん載せてくださいね!
    ノアちゃんの写真!ロビンもゴロゴロスリスリするの好きでした♪

    • みみまる より:

      >ロビンママ様

      そうですね。だんだんと、獣医さんの間では浸透しはじめているようでなによりです。
      散歩禁止期間がなかったなんて、ロビン君は幸運だね!運を引き寄せたのかな?
      日々研究は進んでいるのでしょうから、ロビン君が元気に車イス散歩している間に、
      それ以上麻痺がすすまないようにできる方法とかが見つかったらいいですね♪
      もう一息、幸運を引き寄せてもらいたいものです!

  5. むー より:

    こんにちは。
    突然失礼いたします。
    実は最近大切な愛犬がお空に旅立ちました。
    うちの子はパピヨンでしたがノアちゃんと同じ様にヘルニアもしくは老化と診断されました。
    それからの経過はノアちゃんとほぼ同じで最終は寝たきりになりました。
    ですが亡くなるその日まで元気に吠えて抱っこをせがみご飯も食べました。
    夜抱っこしていたらいきなり様子がおかしくなり(目がうつろになり呼吸がおかしい)症状が出て10分足らずで息を引き取ってしまいました。
    DMの事は突然の別れが信じられなく、亡くなってからネットを検索しまくって知りました。
    憶測なのですが、症状がほぼ同じなのでうちの子もDMだった可能性が高いと思います。
    もっと早く知っていれば何か違ったのかもしれません。
    ヘルニアだと思っていた自分が憎いです。
    ですが、みみまる様と同じ様に手術をしても同じだったのか。逆に良かったと安心した自分もいます。
    DMについて調べた所、最後は声も出なくなる とあるので、うちは亡くなる寸前まで出ていたので違うのかもしれませんが他の症状はすべて当てはまります。
    今更何もかわりませんが、ヘルニアの手術をしなかった事を後悔していたので少しほんの少し気が楽になりました。

    この病気について教えて頂きありがとうございました。
    乱文長文失礼しました。