すんげぇ長文です・・・(^_^;A。
ノアが足を引きずり始めた初期、二軒目の病院で頸椎ヘルニアの疑いありと診断され、さて、今後の治療はどうしようということになった。
レントゲンだけでははっきりと診断できず、原因の特定や、手術を受けるためには、CT検査または、MRI検査などが必要とのこと。当然それをするには、数回にわたる全身麻酔を受けることになります。
ただし、手術をしなくても、投薬や、マッサージ、幹部を赤外線で温めるなどの内科療法、理学療法だけでも、回復する可能性もあるという話しでした。
そして、ノアは痛みがなかったため、早急に手術をしなくては、早く原因を取り除いてあげなくては、といった緊急性というか、焦りを感じなかったのもあり、リスクを伴う全身麻酔や手術は選択せずに、内科療法、理学療法をすすめることに。
その際、なるべく歩かせて負荷をかけるようにという指示もあり、ノア君はめでたくお散歩謹慎期間が解けました。
でも、完全にヘルニアという診断であれば、やっぱり絶対安静や、ケージレストを言い渡されるはずなので、それをたくさん歩かせた方がいいというのは、そのときDMだとの診断こそされなかったものの、麻痺の状態をみてだったり、経験則からの先生の判断だったのかな。
市販のハーネスがあわなかったので、腰紐を手作りして、それでノアの下半身を吊ってあげつつ、たくさんお散歩をして。ノアをひっくり返した状態で、後ろ足をイッチニイッチニと動かしたり、肉球をむにゅむにゅしたり、マッサージしたり。赤外線治療に通ったり。
こうやって刺激することで、後ろ足から脳への信号が通りやすくなり、麻痺が薄れてくるかも。ときにはキュピーン!と治ってしまうことも。というお話でした。
でも、結局ノアの後ろ足は麻痺が進む一方だったので、車イスを注文しました。
既に12歳近く。やっぱり手術などに踏み切る決意はできず。後ろ足は不自由だけど、家の中では前足だけで好きに動いているし。車イスで元気にお散歩できるし。排泄も問題ないし。ノアが元気でいてくれるんだから、このままでいいんじゃないかな。という判断をしたのでした。
この際、先生からは特に上半身まで麻痺が進む可能性といった話もなく。
しかし、車イスに乗り出して4ヶ月ほどした頃、お散歩で車イスに乗せれば元気に歩くことはできるのだけれど、家の中では、ほとんど動かなくなってしまった。前足だけで移動するのがかったるくなっちゃったのかな?と思っていたのだけど、徐々に麻痺が進んでいたのかもしれない。
家の中ではずっとお布団の上で過ごすようになり、お水も口元に運んであげなくてはならないようになった。この頃からときどき、後ろ足の踵部分などに床ずれを作ってしまうようにも。作ってしまうというか、作らしてしまう飼い主がいけないのですが。
ここから、お布団を工夫したり、ドッグベッドを用意してみたり。また、数時間おきに足の位置を変えてあげるなど、床ずれ対策も始まりました。
それでも、ノアの麻痺はどんどん進んでいき、車イスで自力で歩くのも難しく、上半身も少し吊ってあげたりするように。飼い主の腕がムキムキになりそうでした。これが、もう少しで13歳になるというころでした。
そして、13歳になった頃にはもう、車イス散歩を断念して、台車散歩デビュー。寝方も、フセの体制が難しくなってきて、横向き寝ばかりに。
このころ、わたしはモーレツな後悔をしていました。
ノアは後ろ足がきかないだけで、車イスにさえ乗れば、ずっと元気にお散歩ができるものだと思っていたから。
勝手に家の中を動き回って、お布団に入ってきたり、わたしがお風呂に入っているときには脱衣所で待機してたり、台所をのぞきにきたり。そんなふうな生活が続くと思っていたから。
なのに、麻痺がすすんでしまって。
あのとき、精密検査や手術をさけ、一番消極的な治療法を選んでしまったから。
こんなことになるのなら、思い切って手術を受ければよかった。
という後悔の念に苛まれていました。
そしてノアがとうとう、ご飯もフセの体制では食べづらくなってきたころ、ネットで介護方法などを探していて、変性性脊髄症という病気を知りました。
その症状の進み方が、まったくノアと同じだったし、まだまだ未知なる病で、獣医さんの間でも知られていない可能性も高いということで、きっと、ノアはヘルニアではなく、変性性脊髄症だったんだなと思いました。
その後、先生に相談したら、その可能性はあるという話しでしたし。
ノアが変性性脊髄症だったんだと知ったとき、実は少しだけ安堵した自分もいました。ずっと、初期の段階で手術に踏み切らなかったことを後悔していたので、DMだったのなら、手術は意味がなかったので、結局、手術しなかったのは、かえってよかったんじゃないかと。そんな言い訳(後付けだけれど)ができたようで、少しだけほっとしてしまったのです。
でも、それと同時に、発症から3年という、命の期限をつきつけられることにもなり、今度は、その恐怖と戦うことになりました。
全身動かなくなってしまったけど、それでもまだまだ自己主張のはげしいノアの面倒を見ながら。寝たきりのくせに、いっつも家族の会話の中心だったノアの、のんびりとした余生を看ながら、そのうち痴呆とかも出てくるのかな?で、最期は老衰で静かに逝くのかな、なんていう、最も幸せな最期を思っていたのに、それが急に、DMはほぼ発症から3年で、呼吸不全によって亡くなるという、そんな未来をつきつけられて、本当に怖くて、悲しかったです。
そして、発症から数えること、4ヶ月ほど3年の壁を越えてから、ノアは逝きました。やっぱり最後は呼吸が少し苦しかったです。
でも、わたしも弟家族も一緒に看取ることができました。
こんな暗い話の〆は、最高のどアップ笑顔で♪

もう少し、変性性脊髄症の話しは続きます。
まずは知ってもらうことが大事だと思っていますので、ちょっと集中的に書いていこうと思います。
コメント
ノアくんはらいより半年先輩だけど病気を発症した時期はあまり変わらないみたいですね!
らいの場合も痛みがなかったので先生も手術は考えず、ゲージレストで様子を見ることにしましたが、2週間、また2週間、また2週間・・・結局良くならなくて大学病院で検査を進められましたが年齢の事もあるしやっぱり全身麻酔は怖くて病院を変えました。
あの時検査をしなくて本当によかったと思います。
その後半年間、一日おきにレーザー治療をしましたけどマヒは進むばかり!
DMの場合どんな治療も効果はないんでしょうね!
みみまるさんのブログ読みながら本当に毎日が一緒だったんだなって思いました。
お風呂にゆっくり入れなかったり、買い物もあわてて済ましてきたり・・・
色々大変だったけどみみまるさんと同じこと思ってました!
らいは3年頑張れなかったけどノアくんは3年越えしてとても頑張りましたよね(^^)
今月のらいちゃん賞、もうちょっと待っててくださいね!
まだしぼりきれなくて・・・
ノアくん賞のMAYちゃん、なかなかワンパクそうでノアくんもそうだったのかな~?(^^)
安堵と恐怖。
私もみみまるさんとは違う意味だけど、同じ感覚でした。
痛みがないという安堵。
コーギーの寿命平均が12歳と聞いていたので
13歳直前だったロビン、16歳まで生きる!って変な思い違い安堵(^_^;)
そして、やっぱり呼吸不全の恐怖。
最後、苦しかったって聞いただけで胸がワサワサします。
発症の年齢がノアちゃんと違って13歳前だったので、老いも手伝って
なんだかノアちゃんより進行が早い気もするけど
症状の進み方を参考にさせてもらってました。
だから前のブログが消えてしまったのは本当に残念!!
これからも細かいことも思い出して教えてくださいね!
ノアちゃん、3年の壁を越えて本当によく頑張りましたね◎◎◎
>ロビンママ様
痛みがないというのは、本当に気持ちが楽でしたね。
でも、晩年、ノアはかゆいところがたくさん出てきて、
対策にかなり苦労しましたけど(^_^;A
痒いのも見ていてかわいそうですからねぇ~。
ブログいつも楽しみにしています。元気なロビン君を見ると、本当に癒されます♪
あと、あ~!中華街ニヤミスした~!とか(笑)
先生の経験則・・・ぽん太の場合もそうだったのかも知れません(よく考えるとですが(^^;)・・・)。
皆さんのお話からすると、リハビリに通ったことは結果的に良かったんだなぁ・・・と思えてきました。
プールでは、排泄がうまく出来ない方が失禁しているのを見てしまったり、他の方の皮膚病(今のぽん太も歩けないがゆえかかえてますが)がうつって結果として投薬が増えたりなんかして、イラっとすることが多かったんですが・・・。
それでも、歩けるようになるならと、頑張って通いましたけどね。
CT&MRI、私も全身麻酔を何回も受けなくてはならない方が遥かに体に負担がかかると思い、断りました。
そう思うと、みみまるさんも私も、6センスがあるんでしょうかね。こわいですねぇ~。
12歳の誕生日に買ってあげた車椅子、今月の20日で1年と2ヶ月(ぽん太は13歳と2ヶ月)になります。
すでに前足の麻痺の前兆が出始めていますので、先輩と同じくらい車イスに乗れるように頑張ります。
めざせ15歳!は、やはり難しそうでやんす。
>後輩犬ぽん太さま
コメントの返信もメールの返信も本当に遅くなってごめんなさい。
明日、楽しみにしています♪
プールでのリハビリ、飼い主さん頑張りましたね!
そうそう、ノアは最期の2年くらいマラセチアに苦労させられました。
投薬してもまたしばらくすると痒がって、皮膚も膿のような脂がすごくって(^_^;A
犬の皮膚病は、地味に辛い病気ですよね・・・。
家の老犬〜推定16歳〜の症状がDMに似ています。レントゲンは大丈夫だったし、確かに老犬は後ろ足から弱るのですが、DMのわんちゃんのビデオを見るとDMかもと思ってしまいます。老犬なので目も悪くなっているし、耳も殆ど聞こえていない。それでもけなげにヨタヨタ歩いているな〜と思っている内に後ろ足が急に弱り、自力で立つのが困難になりました。お医者様は老化だから打つ手なしとおっしゃるけど、なにか出来ることがないかなと思いつつネットを見ている内にノアちゃんのことを知りました。哀しいけどよく頑張られたなと思います。家のずみはこれからどうなるかわからないけど、もしもDMで前足も使えなくなったら可哀想だなと思っています。痛みはなさそうだし、今のところ食欲はあるのでそれはプラス材料、麻痺が進んだらという恐怖はあるけど、今日一日をなんとかという気持ちです。blog有り難うございました。家は老老介護になりそうです!
>zumi様
16歳といえばもう何が出てきてもおかしくないでしょうから、
日々すべてが心配ですよね。でも、16歳は立派です!!
DMであっても老衰であっても、現実的に全快は望めないと思いますので、
治療というよりは、どれだけ快適に毎日過ごさせてあげられるかという、
対処法になってくると思います。体重にもよりますが、老犬介護は
体力的にも精神的にも辛いことが多いですが、後悔の少ないよう頑張ってくださいね!